




ミネラルは、からだの「調整役」
ミネラル不足のやっかいなところは、「なんとなく不調」という形で静かに出てくることです。「年のせい」で片づけてしまいやすいのですが、ミネラル不足が原因のことも少なくありません。
よくある不調と、関係するミネラル


バランスが崩れると、筋肉が縮んだままゆるめなくなります。特に寝ている間や運動のあとに起きやすいです。
不足すると、エネルギー(ATP)が十分に作れません。眠っても回復しにくくなります。
不足すると血糖の調整が乱れ、血糖値が不安定になりやすくなります。甘いものへの衝動として出てくることもあります。
バランスが崩れると、血圧や酸素の供給が安定しにくくなります。起立性低血圧との関連もあります。
ストレスでいちばん失われやすいミネラルです。不足すると、ストレスに弱くなり、神経が過敏になりやすくなります。
なぜミネラルは不足しやすいのか


食事を意識していても、今の食生活では、しくみとして不足しやすくなっています。
全粒穀物・豆類の「フィチン酸」や、緑茶・コーヒーの「タンニン」は、ミネラルの吸収をさまたげることがあります。鉄分の多い食品は、ビタミンCと一緒に摂ると吸収率が高まります。
ミネラルの種類と役割
役割骨・歯の材料/筋肉の収縮/神経の伝達
不足すると足がつる・不眠・イライラ・骨粗しょう症
役割300以上の酵素反応/筋肉をゆるめる/神経の安定
不足すると肩こり・頭痛・便秘・こむら返り・不眠(今の暮らしでいちばん不足しやすい)
役割体液・血圧の調整/神経・筋肉の働き
不足すると脱力・めまい・けいれん(摂りすぎは高血圧)
役割むくみ・血圧の調整/ナトリウムとのバランス
不足するとむくみ・だるさ・筋力の低下
役割骨・細胞膜・エネルギー(ATP)の材料
注意加工食品に多く、摂りすぎになりやすい。カルシウムやマグネシウムの吸収をさまたげる
役割酸素を運ぶ(ヘモグロビンの材料)
不足すると息切れ・疲れ・立ちくらみ・貧血(ビタミンCで吸収アップ)
役割免疫・細胞分裂・味覚・ホルモンの合成
不足すると肌荒れ・疲労・味覚の異常・免疫の低下
役割鉄の利用を助ける/抗酸化/神経
不足すると貧血・骨が弱くなる(鉄だけ摂っても、銅が足りないと改善しにくい)
役割強い抗酸化作用/甲状腺ホルモンの代謝
多い食品魚介類・ナッツ
役割インスリンの働きを助ける/血糖の調整
不足すると血糖値が不安定・甘いものへの衝動
役割甲状腺ホルモンの材料(代謝・体温の調整)
多い食品海藻
役割骨の形成・代謝・抗酸化酵素の補助
多い食品玄米・ナッツ
役割代謝の補助・有害物質の解毒
メモふつうの食事では不足しにくい(豆類に豊富)
マグネシウム:慢性の肩こり・頭痛・便秘・不眠の方に不足が多い。ストレスで急に減る。
鉄:女性・スポーツをする方・疲れが抜けない方。「やる気が出ない」原因として見落とされやすい。
亜鉛:肌荒れ・抜け毛・免疫の低下に関わる。今の食事では慢性的に不足ぎみ。
ミネラルを無理なく補う食べ方




白米よりミネラルが豊富です。まずは週に数回の置き換えから。
味噌汁にわかめ・ひじき・昆布を加えるだけでOK。
牡蠣は亜鉛の王様。あさりは鉄が豊富です。
間食にくるみ・アーモンド。納豆は1日1パック。
煮汁ごと摂れる、最強の補給源です。
ヘム鉄は吸収率が高い。ビタミンCと組み合わせて。
サプリは補助として


ミネラルは、少量で大きく働く調整役。
味噌汁に海藻、白米を雑穀米に。小さな一歩から。
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