
館山で「マッサージ」を探すと、いくつものお店や院が出てきます。
その中には、国家資格の「あん摩マッサージ指圧」と、リラクゼーションの「もみほぐし」の2種類が混ざっています。
どちらが良い・悪いではなく、目的が違います。その違いと、国家資格の手技で何をしているのかを、ハリーちゃんと院長の会話でまとめました。
館山で受けられる「マッサージ」は2種類あります
院長〜、「館山 マッサージ」で調べたら、いっぱい出てきたよ。どこも同じマッサージなんでしょ?
実は2種類あるんだ。国家資格の「あん摩マッサージ指圧」と、リラクゼーションの「もみほぐし」。どっちが良い・悪いじゃなくて、目的が違うんだよ。
| あん摩マッサージ指圧 | リラクゼーション(もみほぐし) | |
|---|---|---|
| 資格 | 国家資格(厚生労働大臣の免許) | 国家資格はありません(民間の認定などはあります) |
| 目的 | 肩こり・腰痛・疲れなど、身体の不調に対して施術する | 気持ちよさ・くつろぎ・気分転換 |
| こんなときに | 痛みやこりが続いている/どこが悪いのか知りたい | ゆっくりしたい/心をほどきたい |
じゃあ「マッサージ」って書いてあれば、国家資格のお店ってこと?
そう思うよね。法律のうえであん摩・マッサージ・指圧を仕事として行えるのは、あん摩マッサージ指圧師の免許を持つ人(と医師)だけ。
でも、「マッサージ」という名前を名乗ることそのものを縛る決まりはないんだ。
僕も長いあいだ「無資格の人はマッサージと名乗れない」と思い込んでたんだけど、調べ直して間違いだとわかった。
看板の言葉だけでは見分けにくいから、気になるときは「国家資格の院ですか?」と聞いてもらうのが確実だよ。
院長も、リラクゼーションサロンで働いていました
院長って、もみほぐしのお店のこと、知ってるの?
学生時代に半年ほど、リラクゼーションサロンでアルバイトをしてたんだ。決まった時間の中で、どうやって癒しを届けるか。
気持ちよくすることはもちろん、心を軽くして帰ってもらうことがポイントだったのかなと思ってる。とても面白い仕事だったよ。
じゃあ院長、もみほぐしも得意なんだ!
それがね、そのあと鍼灸接骨院で働いて、スポーツトレーナーを10年やったら、すっかりできなくなっちゃった。
正直、いまの僕はリラクゼーションのマッサージがとても下手だと思う。
えっ、意外……!
両方の仕事は、目的が違うんだ。「とにかくゆっくり休みたい」ときはリラクゼーションへ。
「この痛み・こりを何とかしたい」ときは、国家資格の院へ。そんなふうに使い分けてもらえたらと思うよ。
あん摩マッサージ指圧は、国家資格です
国家資格って、どこで決まってるの?
「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」、いわゆるあはき法だよ。第1条にこう書いてある。
(あはき法 第1条)
免許って、どうやって取るの?
3年以上、国が認定した学校や養成施設で、解剖学・生理学・病理学・衛生学などを学んで、厚生労働大臣が行う国家試験に合格する必要があるんだ(同法 第2条)。
僕も学校に3年通って、2003年に国家試験を受けて、はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の3つの資格を取ったよ。
国家資格なら、必ず良くなるってこと?
そこは違うんだ。国家資格は「必ず良くなる」という意味じゃない。身体のしくみを学んで、国の試験を通った者が施術する、という意味だよ。
「あん摩」「マッサージ」「指圧」は、別々の場所から来ました
「あん摩マッサージ指圧」って、長い名前だよね。ひとつの技なの?
僕も学生のころはひとつの塊で覚えてた。でも調べ直したら、この3つは別々の場所・別々の時代に生まれたものだったんだ。
中国生まれ。「按」は押さえる、「摩」は撫でる。東洋医学の考え方が土台で、服の上から、身体の中心から手足の先へ向かって揉みます。
ヨーロッパ生まれで、言葉はフランス語。直接肌に触れて、手足の先から心臓へ向かってさすります。明治に西洋医学とともに入ってきました。
日本生まれ。あん摩の手に、アメリカで生まれた手技療法の考え方を組み合わせて、大正〜昭和にかけて形になりました。
じゃあなごみでは、3つとも全部やってるの?
なごみで使っている手技はあん摩と指圧なんだ。看板は「鍼灸マッサージ院」だけど、素肌に直接触れて行う西洋式のマッサージは行っていないよ。
マッサージ院なのに!? びっくり!
このあたりの歴史は、いま一冊の本にまとめているところなんだ。
マッサージで何がわかっているのか(論文から)
それで、マッサージって本当に効くの?
たくさんの研究をまとめて調べた論文があるから、良いことだけじゃなく、わかっていないことも含めて、そのまま紹介するね。
ただ、ここで紹介する研究の多くは西洋式のマッサージが対象なんだ。あん摩・指圧も、手で筋肉に働きかける手技という点では同じ仲間だけど、研究の数はまだ多くないよ。
25本の研究(3,096人)をまとめた調査で、痛みの改善は短い期間で見られました。ただし研究の質は「低い」とされ、長く続くかどうかは、はっきりしていません。Furlan AD ほか. Cochrane Database Syst Rev. 2015
37本の研究をまとめた調査で、1回の施術で不安・血圧・心拍数が下がり、何回か受けると不安や落ち込みの軽減がいちばん大きく出ました。Moyer CA ほか. Psychological Bulletin. 2004
29本の研究(1,012人)をまとめた調査で、運動後の筋肉痛(遅発性筋痛)と柔軟性に小さな改善が見られました。一方、筋力や瞬発力が上がるという根拠はありませんでした。Davis HL ほか. BMJ Open Sport Exerc Med. 2020
痛みは軽くなるけど、ずっと続くかはわからないんだね。
そう。「痛みやこりを和らげ、気持ちを落ち着かせる」ことには根拠がある一方で、それだけで長く良い状態が続くとは言い切れない、というのが今の研究の見方なんだ。
だからなごみでは、手技だけで終わらせず、なぜそこに負担がかかっているのかを検査で確かめて、鍼と組み合わせて、姿勢やセルフケアまでお伝えしているよ。
和からだみなおし処での施術(鍼+あん摩・指圧)
なごみでは、どんなメニューなの?
メインメニューは「プレミアム鍼灸&マッサージ」。
効果をいちばん引き出すために、鍼と手技(あん摩・指圧)を必ず組み合わせて施術するんだ。そこにお灸・電気療法を加えて、ご自宅でできるセルフケアもお伝えしているよ。
鍼なしで、手技だけでもいいの?
基本は、鍼と手技を組み合わせて施術しているんだ。そのほうが、効果をいちばん引き出せると考えているからだよ。
ただ、鍼がどうしても苦手な方は、相談のうえで鍼なしにすることもあるから、予約のときに伝えてね。
※ 鍼がどうしても苦手な方は、ご相談のうえ鍼を使わずに施術することもあります。ご予約のときにお知らせください。
初診:問診票の記入を含めて約75分(施術60分)8,800円(学割 7,480円)
2回目以降:約30分 6,600円(学割 5,280円)
初めての方の流れ
ご予約 → 問診票の記入 → 血圧測定・姿勢の撮影 → 問診・検査 → 今の身体の状態のご説明 → 施術 → 日常生活のアドバイス、の順で進みます。
完全予約制です。
こんなときは、先に医療機関へ
すぐ施術を受けないほうがいいときって、あるの?
あるよ。次のような場合は、施術の前に病院を受診してね。
- 転んだ・ぶつけたあとから強く痛む、腫れている
- 発熱がある、または安静にしていても痛みが強くなっていく
- 手足のしびれ・力が入らない状態が広がっている
- 排尿・排便の異常をともなう腰痛
よくあるご質問
- もみほぐしと何が違いますか?
目的が違います。もみほぐしはくつろぎや気分転換が主な目的で、国家資格はありません。
あん摩マッサージ指圧は国家資格で、肩こり・腰痛などの不調に対して施術します。どちらが上ということではなく、使い分けていただくものだと考えています。
- マッサージだけの予約はできますか?
基本は、効果をいちばん引き出すために、鍼と手技(あん摩・指圧)を組み合わせて施術しています。
鍼がどうしても苦手な方は、ご相談のうえ鍼を使わずに施術することもありますので、ご予約のときにお知らせください。
また、当院の手技はあん摩と指圧で、素肌に触れる西洋式のマッサージは行っていません。
- 出張(訪問)マッサージはしていますか?
- していません。館山市北条の院でのみ施術しています。
- どのくらいの間隔で通えばいいですか?
- 身体の状態によって違います。初回の検査のあとに、目安をご説明します。
あわせて読みたい
- あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律(昭和22年法律第217号)第1条・第2条(e-Gov法令検索)
- Furlan AD, Giraldo M, Baskwill A, Irvin E, Imamura M. Massage for low-back pain. Cochrane Database Syst Rev. 2015;(9):CD001929.
- Moyer CA, Rounds J, Hannum JW. A meta-analysis of massage therapy research. Psychol Bull. 2004;130(1):3-18.
- Davis HL, Alabed S, Chico TJA. Effect of sports massage on performance and recovery: a systematic review and meta-analysis. BMJ Open Sport Exerc Med. 2020;6(1):e000614.