




「自然治癒力」「免疫力」の中身


自然治癒力・抵抗力・免疫力・回復力。院長も以前は医学用語だと思っていましたが、どれも医学用語としては定義されていないそうです。
「自然治癒力」と呼ばれているものは、医学では大きく3つの働きに分けて考えられています。
暑くても寒くても、からだの中をちょうどいい状態に保つ働きです。
傷んだところを作り直す働きです。
皮膚や粘膜の壁と、免疫の働きでからだを守ります。
免疫の機能性表示食品が初めて受理されたとき(2020年)の表示も、「健康な人の免疫機能の維持をサポート」でした。上げる・高めるではなく、維持です。
負担と回復のバランス


からだの調子は、かかる負担と、回復する力のせめぎ合いで決まります。肉体・心・人間関係などの負担が、ひとつでも重なっても、回復を上回ると調子は落ちていきます。
症状が出ているときは、まず負担を減らします。そして、回復を支える習慣を整えていきましょう。
睡眠という土台




休養、つまり睡眠は、栄養や運動を支える「土台」です。
かぜのウイルスを鼻に入れた研究では、睡眠が5〜6時間の人は、7時間を超える人より約4.2倍かぜを発症しやすいという結果でした。いつもより15分ずつ長く寝てみましょう。
同じ研究では、6〜7時間の人に、はっきりした差は見られませんでした。15分ずつ増やして、日中の調子が変わらなくなるところが、あなたに必要な量の目安です。
睡眠の研究は「関係がある」ことを示したもので、眠れば必ず病気を防げると証明したものではありません。
今のからだに合わせた休み方


同じ「休む」でも、ふだんの暮らしで勧めることは逆になります。
こまめに立って、からだをまっすぐ伸ばしましょう。
回復の時間を、きちんと予定に入れましょう。
日常で症状が出なくなってきたら、段階を踏んで強さを上げていきます。
段階ごとのくわしい目安は4ステージ理論にまとめています。
ほどよく動き、人とつながる


ほとんど運動しない人(週1日以下)と比べた数字です。ふだんの生活を調べた研究で、関係を示したものです。
家族・友人・職場・地域の集まりなど、つきあいの種類が1〜3の人は、6以上の人の約4.2倍でした。
運動は多ければ多いほどよい、というわけではありません。強すぎる運動を長く続けると、かえって調子を崩すことがあります。
免疫は「力」ではなく、保つシステム。
負担を減らし、睡眠を土台に、回復を支える。
回復の土台を整えるなら
量を確保して、質を下げるものを引き算睡眠をくわしく→
出典
Prather AA, et al. Behaviorally Assessed Sleep and Susceptibility to the Common Cold. Sleep. 2015;38(9):1353-1359. PubMed
Nieman DC, et al. Upper respiratory tract infection is reduced in physically fit and active adults. Br J Sports Med. 2011;45(12):987-992. PubMed
Cohen S, et al. Social ties and susceptibility to the common cold. JAMA. 1997;277(24):1940-1944. PubMed
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