




RICEは「ケガ直後だけ」が対象ではない。
「身体に余裕がない状態」で最も力を発揮する。
ステージ1とは?
RICE処置とは




RICEは、次の4つの頭文字をとった、痛みと炎症を抑える基本原則です。
痛みのある動きは避け、患部を守ります。早い段階での無理な運動は逆効果です。
冷却は「氷(氷水)」が最も安全かつ効果的です。時間の目安は15〜20分(「感覚がなくなるまで」が一つの基準)。
弾性包帯で適度な圧をかけます。ゆるすぎると効果なし、締めすぎると血流障害。バランスが重要です。
患部を心臓より高くすることで、腫れや内出血を抑える狙いがあります。
冷やすのは、氷? 保冷剤?
氷(氷水)は溶ける過程で常に0℃を保つので、深部の熱を効率よく奪えます。0℃より高くても低くても、冷却効果は下がります。
冷却 15〜20分 → 圧迫 40〜45分
これが1サイクル。1日数回、状態に応じて繰り返します。
「急性期」ではなく「ステージ1」で実施する


一般的にRICE処置は、急性期(ケガの直後)に行うもの、つまり時期で考えます。当院では、時期ではなく状態で考えています。
実際の臨床現場では、時間が経っていても急性期のような状態の方はたくさんいます。「時期」で判断すると、誤った対応で症状が悪化するケースを多く見てきました。
RICEから PEACE & LOVE へ


RICEが提唱されたのは1980年代。当時は「とにかく炎症を抑える」ことが中心でした。研究が進む中で、次の課題が見えてきました。
「回復にはもっと観る視点が必要だ」という認識から登場したのが、PEACE & LOVE(ピース アンド ラブ)です。
参考:Soft tissue injuries simply need PEACE & LOVE(British Journal of Sports Medicine)
アイシングについて:当院の考え
近年「アイシングは治癒を遅らせる」との主張が取り上げられることがあります。しかし現段階で当院が把握している限り、次のように考えています。
現時点では、「アイシングで治癒が遅れる」と断定する根拠は不十分。それよりも「適切な氷による冷却で改善した症例が多い」という臨床結果を重視します。
当院は、臨床で見ている「実際に良くなる身体の反応」を最も重視し、新しい科学的知見がアップデートされれば柔軟に取り入れていく姿勢です。
消炎鎮痛剤について
PEACEはRICEと比べて、「消炎鎮痛剤の使用」を推奨しない点が大きく異なります。背景には次の考え方があります。
当院(鍼灸師)は薬を処方できません。そのため薬の判断は医師に委ねますが、患者さんは日常で薬と向き合う場面が多いものです。次のようなケースでは、正解はなく、双方のリスクを考えて選択することが重要です。
ゼロリスクの医療は存在しません。だからこそ、理解した上で、自分で選択することが大切です。
つらいうちは RICE、動けるようになったら LOVE が一番早い回復。
今の症状、どのステージ?
選ぶと、ステージごとの対策がわかる4ステージ理論を見る→
動画・音声でも学べます:YouTube / ポッドキャスト(Spotify) / note
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